山口の「マキちゃんは出会い系サイトのサクラ会員」という言葉に、少なからずショックを受けたが、そういう答えが来るという覚悟も有った。
「やっぱり?メッセージもらったの始めてて舞い上がっちゃったんだけどね・・・」俺はそう言いながらバツの悪そうな感じは表情に出てたと思う。
「LINEのID掲示板とかはダメだぜ」
「え?そうなの?」
「うん、ああいう所は出会い系サイトの宣伝か、出会い系サイトのサクラ会員か・・・まあ、運が良くてプロ売春の女に当たるかだな」
ドライな現実と羞恥心で次の言葉がつなげない。
でも、山口は気にする風でもなく続ける。
「まあ、最初は女性からメッセージ来るとそれは嬉しいものだから、騙されちゃうのも悲しい男の性だよな」
フォロー上手いぜ、山口。
俺の恥ずかしさが柔らぐように言葉をかけてくれているんだろう。
さすが一流営業だ。
ここは恥を忍んで素直に聞くべきだ。
周囲に聞こえないように声のトーンを落して。
「実は、女の子とLINE友に・・・いや、エッチな関係な女の子と知り合いたいんだが、どうしたら出会えるんだ?」
山口はニタって笑って「そりゃ男はみんなそう思うよな。カンタンだよ。出会い系サイトを使えばいいんだよ」
・・・?

でも、LINE掲示板とかに書き込まれてるサイトではダメなんじゃ?
「出会い系サイトって騙されるって話の流れじゃなかったか?」
キョトンとしている俺に、山口は言った。
「出会い系サイトって沢山有るんだよ。ニュースなんかで取上げられている詐欺を働くサイトもある」
「でも、本当に出会いが出来るサイトも有るって言う事だって」
なるほど、ソレは解った。
だが、どうすればいいか解らない。
「その出会えるサイトって、どうやったら解るんだよ」
それは長年の経験と世間の口コミってヤツだ。
「教えてくれたりできるのか?」
「まあメシ奢ってもらっちゃったし、教えてやるよ」
山口は声をひそめながらも明るい感じで言った。


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